
「サイトが重い」と感じたとき、闇雲に高速化プラグインを入れても改善しないことがあります。まず何が原因かを特定するほうが、結果的に早く解決します。
この記事でわかること
- 遅さの原因を5つに分けて診断する方法
- 計測ツールの見方と注意点
- 効果が大きい改善の順序
- 高速化プラグインで解決しないケース
目次
- まず計測する
- 原因1:画像
- 原因2:プラグイン
- 原因3:サーバー
- 原因4:テーマ
- 原因5:データベース
- 改善の順序
- まとめ
まず計測する
体感ではなく数値で確認します。PageSpeed Insights などのツールで、モバイルのスコアと各指標を見てください。特に見るべきは次の2つです。
- LCP:最も大きな要素が表示されるまでの時間。2.5秒以内が目安
- CLS:表示のずれ。0.1以下が目安
注意点として、ラボ値(シミュレーション)と実測値は別です。アクセスが少ないサイトでは実測値が出ず、ラボ値だけが表示されます。
原因1:画像
最も多く、最も効果が出やすい原因です。
- 表示サイズより極端に大きい画像を読み込んでいる
- 圧縮されていない
- 画面外の画像まで最初に読み込んでいる(遅延読み込み未設定)
- width / height が指定されておらず、表示がずれる
1枚数MBの画像が数十枚あるだけで、他の対策の効果は打ち消されます。
原因2:プラグイン
数が多いこと自体より、1つあたりの重さが問題になります。全ページで大きなJavaScriptやCSSを読み込むタイプは影響が大きくなります。
診断方法としては、一時的にすべて停止して計測し、1つずつ戻しながら数値の変化を見ます。
原因3:サーバー
TTFB(サーバーが応答を返し始めるまでの時間)が長い場合、サーバー側が原因です。共用サーバーで他サイトの影響を受けている、PHPのバージョンが古い、といった要因があります。
PHPのバージョンを上げるだけで体感が変わることがあります。古いバージョンは処理速度自体が遅いためです。
原因4:テーマ
多機能なテーマは、使っていない機能のCSS・JavaScriptまで読み込んでいることがあります。ページビルダー系のテーマは、生成されるHTMLが冗長になりがちです。テーマの変更は影響が大きいため、検証環境での確認が前提になります。
原因5:データベース
長く運用したサイトでは、リビジョン(記事の履歴)や不要なデータが蓄積して管理画面が重くなります。フロントの表示速度より、管理画面の重さとして現れることが多い症状です。
改善の順序
効果と手間のバランスで、次の順序をおすすめします。
- 画像の最適化(効果が大きく、リスクが小さい)
- PHPバージョンの確認と更新
- 不要なプラグインの削除
- キャッシュの導入
- テーマの見直し(最後。影響が大きいため)
キャッシュプラグインを最初に入れる方が多いのですが、原因が画像なら効果は限定的です。
まとめ
速度改善は、原因の特定が8割です。計測 → 原因の切り分け → 効果の大きい順に対応、という流れで進めてください。
WordPressレスキューでは、表示速度の調査・改善を承っています。何が効いているかを計測で確認したうえで、効果の大きい対策からご提案します。
よくあるご質問
Q. スコアは何点を目指すべきですか。
A. 点数そのものより、LCP(2.5秒以内)とCLS(0.1以下)が目安です。点数を上げること自体が目的になると、実際の体感と乖離した対策に労力を使うことになります。
Q. キャッシュプラグインを入れれば速くなりますか。
A. サーバーの応答時間には効きますが、画像が重い場合の効果は限定的です。原因を特定してから導入するほうが確実です。
Q. 高速化でサイトが崩れると聞きました。
A. CSS・JavaScriptの結合や遅延読み込みは、設定によって表示が崩れることがあります。検証環境で確認してから本番に適用するのが安全です。
改善を依頼する場合
WordPressレスキューでは、表示速度の調査・改善を承っています。まず計測して原因を特定し、効果の大きい対策から順にご提案します。やみくもに対策を積み上げることはしません。
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