
XMLサイトマップは、検索エンジンに対して「このサイトにはこういうページが存在します」と一覧で伝える仕組みでございます。新規サイトの立ち上げ時や、大量にページを追加した際のインデックス促進に大きな効果があります。本記事では、WordPressでXMLサイトマップを作成する方法を整理いたします。
この記事でわかること
- XMLサイトマップの役割と、SEOにおける位置づけ
- WordPress標準機能だけで作る方法
- 主要SEOプラグインの比較とおすすめ
- サイトマップをGoogle Search Consoleに送信する手順
- 送信後に確認すべきポイント
目次
- XMLサイトマップとは何か
- WordPress標準のサイトマップ機能
- 主要SEOプラグインでの作成方法
- サイトマップ生成プラグインの選び方
- Search Consoleへの送信手順
- 送信後の確認とトラブル対応
- 関連事例としての学び
- まとめ
XMLサイトマップとは何か
XMLサイトマップは、サイトに存在するすべてのページのURL一覧を、検索エンジン向けの構造化された形式(XML)で記述したファイルでございます。検索エンジンのクローラーがサイトを巡回する際の「目次」のような役割を果たします。
クローラーはサイト内のリンクをたどってページを発見しますが、リンク階層が深いページや、新規公開ページなどはサイトマップがあると認識が早まる傾向にございます。特に新規サイトや大量にページを追加した直後は、サイトマップの効果が大きく出ます。
WordPress標準のサイトマップ機能
WordPress 5.5以降には、標準でXMLサイトマップ機能が組み込まれております。プラグインを入れずに、URLにアクセスするだけで自動的にサイトマップを取得できます。
標準サイトマップのURL
サイトのルートURLに/wp-sitemap.xmlを付与したURLでアクセスできます。
https://example.com/wp-sitemap.xml
このURLにアクセスすると、投稿・固定ページ・カスタム投稿タイプ・タクソノミー・著者ページなど、サイトの公開コンテンツを網羅したサイトマップが表示されます。
標準機能のメリット
- 追加プラグイン不要、有効化作業も不要
- WordPress本体のアップデートで自動的に改善・メンテナンスされる
- サイトの動作負荷が最小限
標準機能の制約
- 更新頻度や優先度(priority、changefreq)の細かい設定ができない
- 特定のカスタム投稿タイプを除外したい場合、コード追加が必要
- noindex設定のページが含まれてしまう場合がある
シンプルなコーポレートサイトやブログ用途であれば、標準機能で十分対応可能でございます。
主要SEOプラグインでの作成方法
より細かい制御が必要な場合は、SEOプラグインが提供するサイトマップ機能を利用するのが一般的でございます。標準機能と置き換わる形で動作します。
Yoast SEO
「Yoast SEO → 一般 → 機能」内で「XMLサイトマップ」をオンに切り替えると、/sitemap_index.xmlのURLでサイトマップが提供されます。投稿タイプ・タクソノミー単位でサイトマップに含めるか除外するかを管理画面から設定できます。
Rank Math SEO
「Rank Math → サイトマップ設定」から、サイトマップ機能を有効化できます。URLは/sitemap_index.xml。Yoastと同様に、投稿タイプごとの含む・除外、画像サイトマップの有無などを設定可能です。
SEO SIMPLE PACK
日本製のSEOプラグインで、サイトマップ機能は持たず、別途「XML Sitemap & Google News」などのサイトマップ専用プラグインと組み合わせる構成が推奨されています。
XML Sitemap & Google News
サイトマップ専用プラグインの中でも、長年運用されている定番です。SEOプラグインと組み合わせて使う場合に選択肢として有力でございます。
サイトマップ生成プラグインの選び方
どのプラグインを使うかは、サイトの規模と既存のSEOプラグイン構成によって判断するのが効率的でございます。
| 状況 | 推奨 |
|---|---|
| 小規模サイト・標準ブログ | WordPress標準機能 |
| Yoast SEO 導入済み | Yoast SEO のサイトマップ機能 |
| Rank Math SEO 導入済み | Rank Math のサイトマップ機能 |
| SEO SIMPLE PACK 導入済み | XML Sitemap & Google News との併用 |
| カスタム投稿タイプ多数・除外要件が複雑 | SEOプラグインのサイトマップ機能 |
複数のサイトマップ生成元を同時に有効化することは避けてください。WordPress標準とSEOプラグインのサイトマップが両方有効になると、検索エンジン側で混乱を招く可能性があります。
Search Consoleへの送信手順
サイトマップを作成しただけでは、検索エンジンに認識されません。Google Search Consoleから明示的に送信する必要がございます。
STEP 1:Search Consoleにサイトを登録
まだ登録されていない場合は、Search Console(https://search.google.com/search-console)でサイトのドメインを所有者として登録します。所有権の確認は、HTMLタグ、HTMLファイル、DNS設定など複数の方法から選択できます。
STEP 2:サイトマップを送信
Search Consoleの左サイドメニュー「インデックス作成 → サイトマップ」を開き、テキスト入力欄にサイトマップのURL(末尾部分のみ)を入力します。
例:wp-sitemap.xml または sitemap_index.xml
「送信」ボタンを押すと、Googleにサイトマップが登録され、数分〜数時間後に処理が完了します。
STEP 3:処理結果を確認
送信後、Search Console上で次の情報が表示されます。
- 送信されたサイトマップの種類(XML、画像、動画等)
- 検出されたURL数
- インデックス済みURL数
- エラーや警告の有無
送信後の確認とトラブル対応
「成功しました」のステータス確認
送信後、ステータスが「成功しました」と表示されればまず一安心です。「取得できませんでした」となっている場合は、サイトマップURLにブラウザから直接アクセスしてエラーが出ていないかを確認してください。
インデックス数が増えない場合
サイトマップを送信しても、すべてのページが即座にインデックスされるわけではございません。Googleはサイト全体の品質や、各ページの内容を評価したうえでインデックスを判断します。
数週間経過してもインデックス数が極端に少ない場合は、次の点をご確認ください。
- 個別ページが
noindex設定になっていないか robots.txtでブロックされていないか- サイトの内容が薄く、Googleが「インデックスする価値が低い」と判断していないか
- サーバーが応答していないタイミングでクロールされていないか
サイトマップが大きすぎる場合
1つのサイトマップに含められるURL数の上限は5万件、ファイルサイズの上限は50MBです。これを超える場合は「サイトマップインデックス」で複数のサイトマップを束ねる構造にする必要がございます。WordPress標準機能および主要SEOプラグインは、自動的にこの分割を行ってくれます。
関連事例としての学び
弊社が支援しているクライアントサイトで、サイトマップを送信しても、Search Consoleのインデックス数が増えないというご相談を受けたことがございました。
調査の結果、次の2つが組み合わさっていたことが判明いたしました。
- SEOプラグインで個別ページを「noindex」に設定する初期値が有効になっており、ほぼ全ページがインデックス対象から除外されていた
- WordPress標準とSEOプラグインの両方のサイトマップ生成が有効化されており、URL構造に矛盾が出ていた
SEOプラグインのnoindex初期値を見直し、WordPress標準のサイトマップ機能を無効化(functions.phpにadd_filter('wp_sitemaps_enabled', '__return_false');を追記)することで、その後数週間でインデックス数が大幅に回復いたしました。
本事例から学べる点は、「サイトマップが送信できているからといって、それだけでインデックスされるわけではない」ということでございます。サイトマップは「クローラーへの案内」であって、「インデックス保証」ではない点を意識して、関連する設定群を総合的に確認することが大切です。
まとめ
WordPressのXMLサイトマップ作成は、次の選択肢から状況に応じて選ぶのが効率的でございます。
- 小規模サイト:WordPress標準機能(
/wp-sitemap.xml) - SEOプラグイン導入済み:そのプラグインのサイトマップ機能
- 除外要件が複雑:SEOプラグインの細かい設定を活用
作成後はSearch Consoleからの送信を忘れずに行い、定期的にインデックス状況を確認することが大切です。サイトマップは「設定して終わり」ではなく、サイト成長に応じて見直しを続けるべき設定でございます。
サイトマップ送信後のインデックス状況や、Search Consoleのエラー対応にお悩みの場合は、お気軽にご相談いただければ、現状診断のうえで原因の切り分けと改善方針をご提案いたします。

