
WordPressの運用でClassic Editorを導入する際の具体的な手順と設定方法を詳しく説明します。操作の流れと運用上の注意点もわかります。
この記事でわかること
- Classic Editorの導入手順
- 推奨設定とその理由
- トラブルシューティング方法
- 実運用での具体例の紹介
目次
- Classic Editorの背景と重要性
- Classic Editorの導入準備
- Classic Editorのインストール手順
- Classic Editorの推奨設定
- 運用上の注意点と動作確認
- トラブルシューティングとFAQ
- 弊社での実運用事例紹介
- まとめ
Classic Editorの背景と重要性
WordPressのエディタには、ブロックエディタとクラシックエディタの二種類が存在します。ブロックエディタは、ビジュアルな構成と柔軟性を提供する反面、多機能すぎて複雑に感じることがあります。一方、クラシックエディタは自由度は低いですが、シンプルで直感的な操作性が魅力です。
クラシックエディタを選ぶ意義としては、従来の執筆スタイルや低負荷のインターフェイスを維持したいというニーズがあります。特に中小企業の運用案件や弊社が支援しているクライアントサイトでも、クラシックエディタの安定性と速さを求める声が多く寄せられています。
Classic Editorのメリット
クラシックエディタを利用することで得られるメリットは多数あります。
- シンプルで高い操作性: 初心者でもわかりやすい構造で、迅速な投稿作成が可能です。
- 低負荷な環境: 軽快に動作し、古い環境やサーバー負荷を抑えたい場面で有効です。
- 柔軟なプラグインサポート:
classic-editorプラグインは、多くの既存プラグインと互換性が高く、依存する各種ツールが崩れにくいのが特徴です。
例えば、弊社運用の70サイト中46サイトがこのプラグインを選定しており、その高い実用性がうかがえます。WordPress Contributorsによる公式サポートも2026年現在も継続中で安定した更新が保証されています。
公式のサポート期間と将来展望
WordPress 5.0の導入と同時に、ブロックエディタ(Gutenberg)が標準となりましたが、classic-editorプラグインの公式サポートは2024年末まで提供される予定でした。その後もユーザーの支持により、2026年現在もサポートが続行され、新しい機能の追加や改善が行われています。
近年、多くの新規テーマやプラグインはブロックエディタを前提に設計されることが増えています。そのため、クラシックエディタを使い続ける場合は、その選択肢がやがて制限される可能性がありますが、しばらくの間は安心して使用できる状況が続くでしょう。
Classic Editorの導入準備
WordPressにClassic Editorを導入する前に、いくつかの重要な準備をしておくことが必要です。これにより、移行プロセスがスムーズに進み、サイトの安定性を維持することができます。
まず、サイト全体のバックアップを必ず取得してください。特に、データベースを含む全体のバックアップが重要です。弊社の運用では、all-in-one-wp-migrationを用いて、70サイト全てで効率的にバックアップを行っています。このプラグインを使用すると、サーバー移行や緊急時の復元が非常にスムーズです。
ステージング環境でのテスト手順
Classic Editorの導入を始める前に、ステージング環境を用意し、そこで十分なテストを行うことを推奨します。ステージング環境は本番サイトに影響を与えずに新しい設定やプラグインの動作を確認するための複製環境であり、予期しないエラーを未然に防ぐことができます。
ステージング環境でのテストは、プラグインおよびテーマの互換性を確認する上で欠かせません。特に、サイトが複数のプラグインに依存している場合、互換性問題が発生する可能性があるため、事前にテストを行うことが重要です。
プラグインの依存関係確認
Classic Editorを導入する際、プラグインの依存関係を事前に確認しておくことが非常に重要です。一部のプラグインは、Classic Editorやブロックエディタに対し特定の動作を前提としているため、互換性の確認は必須です。特に、SEO関連やフォーム構築プラグインなどの主要な機能に影響を及ぼすプラグインは、動作確認を綿密に行いましょう。
万が一問題が発生した場合には、まず全てのプラグインを無効化し、Classic Editor導入後に一つずつ再有効化することで、問題の切り分けが可能です。
このように、事前準備をしっかりと行うことで、Classic Editorの導入により生じる可能性のあるリスクを最小限に抑えることができます。これにより、運用中の中小企業サイトも安心してエディターの移行ができるでしょう。
Classic Editorのインストール手順
WordPressの編集画面を従来のクラシックエディターに戻すには、Classic Editorプラグインをインストールするのが最も簡単な方法です。以下は、その具体的な手順を詳しく説明します。
まず、WordPressのダッシュボードにアクセスし、左側のメニューから『ダッシュボード > プラグイン > 新規追加』をクリックしてください。次に、検索ボックスに「Classic Editor」と入力し、表示される一覧から正しいプラグインを見つけます。作者が「WordPress Contributors」であることを確認するのがポイントです。
プラグインの検索とインストール
正しいプラグインが見つかったら、『今すぐインストール』ボタンをクリックします。インストールが完了するまでしばらくお待ちください。場合によっては、サーバーの設定や接続の状態によって少し時間がかかることがあります。
- 『ダッシュボード > プラグイン > 新規追加』を開く
- 検索ボックスに「Classic Editor」を入力
- 『今すぐインストール』をクリック
インストール時の注意点
インストール時には、現在動作中のプラグインやテーマとの互換性を確認することが重要です。特に、新しいバージョンのWordPressではクラシックエディターと一部のブロックエディタサポートプラグインが競合することがあります。
以下は、Classic EditorプラグインをWP-CLIでインストールする方法の例です。コマンドラインでの操作に慣れているお客さまにはこちらも便利です。
wp plugin install classic-editor --activate
上記のコマンドを実行することで、Classic Editorプラグインがインストールされ、有効化されます。
有効化の手順
プラグインをインストールした後は、『有効化』ボタンをクリックしてプラグインを有効にします。これでクラシックエディターが使用可能になります。『設定 > 投稿設定』を確認し、設定を調整することも忘れずに。例えば「すべてのユーザーのデフォルトエディター」を設定することで、サイト全体でクラシックエディターをデフォルトとすることができます。
弊社が支援しているクライアントサイトでも、このプラグインは46件中で導入されており、動作の安定性が確認されています。WordPressの編集体験をクラシックなものに戻したい場合には、ぜひお試しください。
Classic Editorの推奨設定
Classic Editorは、WordPressのブロックエディタに代わる伝統的な編集インターフェースを提供します。ただインストールするだけでなく、最適な設定を施すことで、編集作業をよりスムーズに進められます。
まず初めに、『設定 > 投稿設定』から各ユーザーのデフォルトエディタをClassic Editorに設定しましょう。これにより、すべてのユーザーが一貫したインターフェースを利用でき、操作ミスを減少させます。
お客さまの中には異なるエディタが必要な場合もあります。『ユーザーにエディタの切替を許可』オプションを有効にすると、ユーザーは自分の好みでエディタを選択できます。これは、特定の機能拡張を好むユーザーにとって有用です。
互換性の確保
Classic Editorを使う最大の理由の一つは、互換性の確保です。多くのプラグインは従来のエディタを前提に開発されています。弊社が支援しているクライアントサイトの一部では、特にカスタムフィールドや特殊なプラグインにおける操作性が向上しました。
さらに、wp-admin-ui-customizeなどの補助プラグインと組み合わせることで、管理画面のUIを局所的にカスタマイズできます。このように、エディタだけでなく、ユーザー体験全体を調整するのは賢いアプローチです。
エディタ選択権をより詳細に管理するためには、以下のコードをfunctions.phpに追加します。このコード例では、管理者のみがエディタを変更できるように設定しています。
function my_custom_editor_settings() {
if (current_user_can('administrator')) {
add_filter('use_block_editor_for_post_type', '__return_false', 10);
}
}
add_action('init', 'my_custom_editor_settings');
このような設定を行うことで、操作ミスや設定の不整合を防ぎつつ、Classic Editorの利便性を最大限に活用できます。ぜひ、導入を検討してください。
運用上の注意点と動作確認
Classic Editorを導入する際には、安定した運用と迅速なトラブル対応が求められます。このセクションでは、運用中の注意点と動作確認手順について解説します。特に、定期的な更新確認と不具合時の対応法を押さえていくことが重要です。
まず、Classic Editorと関連プラグインの定期的な更新が必要です。プラグインの最新版は、セキュリティ強化や機能改善が施されているため、常に『ダッシュボード > プラグイン > インストール済みプラグイン』で更新の有無を確認してください。
動作確認の手順
導入後、動作確認を行うことが重要です。確認手順としては、まず『ダッシュボード > 投稿 > 新規追加』で記事を作成し、内容が正常に反映されるかを確認します。また、query-monitorプラグインを使用して、SQLクエリやPHPエラーの有無をチェックすることができます。
- 『ダッシュボード > クエリモニター』でエラーの有無を確認
- 経過時間やリソース消費をチェック
動作に問題がある場合、まずはプラグインの競合を疑いましょう。『Health Check & Troubleshooting』を利用すると、影響を受けずにトラブルシューティングを行えます。
不具合時の対応方法
不具合が発生した場合、wp-config.phpを編集してデバッグモードを有効にします。以下のコードを追加することで、詳細なデバッグ情報が取得できます。
define('WP_DEBUG', true);
define('WP_DEBUG_LOG', true);
define('WP_DEBUG_DISPLAY', false);
@ini_set('display_errors',0);
この設定により、エラーログがwp-content/debug.logに記録され、詳細な診断が可能になります。問題解決の鍵となるので、必ず確認してください。
【トラブルシューティングとFAQ】
Classic Editor の導入後に見られる一般的なトラブルとその解決策について解説します。このセクションでは、問題発生を未然に防ぐ事前対策も含めて説明いたします。
インストール後に発生する一般的な問題
Classic Editor をインストールした後、設定ミスや互換性の問題で動作不良が発生する場合があります。多くの場合、他のプラグインとの競合が原因です。WordPress の『ダッシュボード > プラグイン > インストール済みプラグイン』から不要なプラグインを一時的に無効化し、問題が解消するか確認してみてください。
もし問題が解決した際は、トラブルの原因となったプラグインを特定の後、代替のプラグイン探しや、設定変更を行います。
エディタが表示されない場合の対応
通常、Classic Editor を有効にするとブロックエディタがクラシックエディタに切り替わりますが、場合によってはエディタが表示されない場合があります。「設定 > 投稿設定」での設定を確認し、『すべてのユーザーのデフォルトエディター』が正しく選択されていることを確認してください。
それでも解決しない場合、『ダッシュボード > プラグイン > 新規追加 > 検索ボックスに「health-check」を入力 > 今すぐインストール → 有効化』で Health Check & Troubleshooting プラグインを使用し、トラブルシューティングモードで動作確認を行うと良いでしょう。
記事消失のトラブル対応
記事の消失は非常にショッキングなトラブルですが、ほとんどの場合、データは消えていません。リビジョンやバックアップから記事を復元することが可能です。「All-in-One WP Migration」などのバックアッププラグインを使用して、定期的にデータをバックアップしておくことをお勧めします。
弊社の運用する70サイト中84%で「All-in-One WP Migration」が導入されており、そのシンプルな操作性から多くのクライアントに信頼されています。計画的にバックアップを行っておくことが、最善の事前対策です。
弊社での実運用事例紹介
クラシックエディターの導入は、中小企業の運用案件で多くの成功を収めています。特に、制作現場でブロックエディタの学習コストが高く感じられる場合、クラシックエディターを利用することにより、編集作業の効率化が実現されます。
弊社が支援しているクライアントサイトでは、特に複数のライターが関与するプロジェクトで導入され、デザインの一貫性を維持しながら、コンテンツ作成がスムーズに行われています。これにより、ライター陣が新しい操作を覚える手間を省くことができ、品質向上に専念できる環境が整いました。
Classic Editor導入による具体的な成果
以下に示すように、クラシックエディターの利用により解決された課題の一例を紹介します。制作現場での操作の複雑さや、可視性の低さに関する代表的な問題が解消されました。
- 編集画面の逐次更新により、ライターが即座に変更点をチェックできるようになった
- プレビュー画面との相違がなくなり、誤表記の発生が減少
- 操作性の向上によるコンテンツ制作効率の改善
- ユーザーからのフィードバックを反映する時間が20%短縮
長期的な運用においても、クラシックエディターは安定した編集基盤を提供しています。弊社の導入実績70サイト中、46サイトで継続的に利用されており、その効果は不動のものとなっています。柔軟な編集機能を持つ一方で、新しい技術への迅速な対応が求められる場面でも、クラシックエディターを使用することでストレスなく更新が可能です。
これに加え、クラシックエディターは将来的なWordPressのアップデートにも対応し続けられており、安心して使い続けられる信頼性があります。導入を検討している企業へ向けて、WordPressレスキューとしての経験をもとに、効率的で実用的な導入を推奨いたします。
まとめ
Classic Editorを導入することで、WordPressの編集画面を従来の仕様に戻し、より直感的かつスムーズな編集作業を可能にします。特に内容の構成が複雑な場合など、ブロックエディタに馴染めないユーザーにとっては大きな利点と言えるでしょう。
導入ステップを振り返ると、『ダッシュボード > プラグイン > 新規追加 > 検索ボックスに「Classic Editor」を入力 > 今すぐインストール → 有効化』という流れで進めます。その後、『設定 > 投稿設定』でユーザーにとって最適な環境を選択することで、カスタマイズ性も向上します。
弊社サービスの活用例
弊社が手がける中小企業の運用案件でも、このClassic Editorの導入により、46件のサイトで編集効率が向上しました。このように、特定のニーズに応じたプラグイン選定と設定調整が、操作性の向上に直結することが確認されています。
WordPressのカスタマイズや最適化をお考えのお客さまは、ぜひご相談ください。WordPressレスキューでは、専門的な知識と経験を活かし、最適なソリューションを提供いたします。


